会長挨拶

第20回一般社団法人 日本ガンマナイフ学会学術総会
会長 森木 章人
医療法人治久会 もみのき病院院長

このたび、2023年2月10日(金)~12日(日)に第20回日本ガンマナイフ学会学術総会を高知県立県民文化ホールで開催させていただくこととなりました。2020年1月15日に日本で第一例が報告されて以来あっという間に広がり、日本中を恐怖と不安に陥れた新型コロナウイルス感染症によって、私たちの生活は一変しました。コロナウイルスとの闘いが続いていますが、第6波が最後の山場となり、収束に向かうことを期待したいと思います。

今回の学術総会は、横浜労災病院副院長 周藤 高先生が大会長を務められるThe 8th Meeting of the Asian Leksell Gamma Knife Societyとの共同開催となります。その会を高知の地で開催させていただけることを大変誇りに感じております。同じアジア人の仲間同士で最新の知見を持ち寄り、お互い切磋琢磨しながら治療成績の向上を目指していきたいと思います。そして、この会が親交を深めるいい機会となれば幸いです。

今回の学術総会のテーマを「Resilience~強さとしなやかさ~」としました。Resilience(レジリエンス)とは「回復力」「弾性(しなやかさ)」を意味する単語ですが、外的な衝撃にも折れることなく、自立的に立ち直ることのできるしなやかさを指します。1968年レクセル教授が開発され、その後50年余りの歳月を経て、ハード面やソフト面において進化を遂げてきたガンマナイフ、これまでのすばらしい実績に加えて、時代の変化に順応していけるしなやかさも備えていけるようにと期待を込めました。また、このたびの新型コロナウイルスという世界的な脅威に対し、個々のレジリエンスを強め組織の強化を図るという意味も含めております。

高知県は、輝く太陽のもと、黒潮打ち寄せる変化に富んだ海岸線をはじめ、四万十川や仁淀川に代表される清流や緑深い山々など、美しく豊かな自然に恵まれています。また、高知の自由で豪快な気風は、「いごっそう」や「はちきん」と呼ばれる、おおらかな中にも芯の通った県民性を生み、アイディア豊かな土佐人の知恵と行動力は、こだわりのある園芸作物や産業技術を生み出しました。そして、「よさこい祭り」に代表される個性豊かな地域の文化を発展させてきました。高知の自然や歴史、食などにも親しんでいただけましたら幸いです。多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

© The 20th Meeting of the Japanese Leksell Gamma Knife Society.